教授 宇尾 基弘
歯科医療では金合金やチタンなどの金属材料、ガラス・セラミックスなどの無機材料、様々なポリマー材料やそれらを複合した材料を駆使して行われており、歯科医療の進歩には材料科学が欠かせないものとなっています。当分野では審美性と安全性に優れた歯科修復用材料の開発を目的として、ガラス・セラミックス、ポリマーおよびそれらの複合材料による新たな歯科材料の開発を行っています。また最先端の材料分析手法である、加速器から発生する放射光を用いたX線分析手法を生体組織の分析に応用し、診断や歯科・生体材料の安全性評価に役立てています。
学部では、歯学部歯学科3~4学年「歯科生体材料」を担当し、一貫した歯科理工学の集中化講義を実施しています。また、関連する臨床歯学や歯学部口腔保健工学でも講義を担当し、ガラス・セラミックス材料の歯科における可能性を講義しています。