歯学部 難病(がん)ユニット

歯学部 難病(がん)ユニット

病態生化学分野

メンバー

教授

渡部 徹郎

准教授

横山 三紀

助教

井上 Katarzyna Anna

助教

小林 美穂

病態生化学分野 渡部徹郎教授

教授 渡部 徹郎

分野概要

がんは依然として日本における死因のトップであり、有効な治療法の開発は急務である。近年では腫瘍ががん細胞を中心として血管や間質などの多種類の細胞から微小環境を形成していることが明らかになり、治療の標的も多岐にわたりつつある。我々はがん細胞において特異的に発現している分子を同定することにより、がん細胞を特異的に死滅させる標的治療法の開発を目指している。さらに、がん微小環境におけるがん細胞以外の腫瘍血管・リンパ管やがん間質の形成の機構を解明することによって、がんの複合的な新規治療法の開発を試みている。

研究活動

  1. 1.内皮間葉移行(EndMT)によるがん間質の形成機構の解明
  2. 2.腫瘍血管・リンパ管を標的としたがんの進展と転移の抑制への試み
  3. 3.リソソーム膜の「地図」づくり
  4. 4.ヘパラン硫酸プロテオグライカンを介したロジスティックス
  5. 5.3DマイクロX線ムービー装置の開発と医学歯学への応用
  • 口腔病理学授業風景1
  • 口腔病理学授業風景2

血管内皮細胞(左写真)はVE-cadherin(緑)などの細胞間接着因子を発見してシートを形成するが、TGF-β存在下で培養することによってsmooth muscle α-actin(赤)などを発見する間葉系細胞に分化転換する(右写真)。(青は核染色)

教育活動

学部教育では、歯学部歯学科の第2学年のモジュール「生命の分子的基盤」のユニットの中で、「細胞機能の分子的基盤」および「生命の分子的基盤実習」担当している。「細胞機能の分子的基盤」では生体膜の構造と機能および膜輸送、細胞内物質輸送、細胞外マトリックス、細胞骨格に関わる分子の構造・機能および制御についての講義をおこなっている。また「生命の分子的基盤実習」では酵素の精製、酵素反応の測定と解析を指導している。