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【戦略セミナーのお知らせ】
食物アレルギーの科学 ~食べたいものを安心して食べられるように~

金曜日, 1月 22日, 2016

教職員ならびに学生の皆様へ

下記の要領で、 東京大学の村田幸久先生によるセミナーを開催いたします。
このセミナーは腫瘍医科学研究室が主催する大学院講義(細胞生物学特論Ⅱ)の時間中に開催いたしますが、受講していない方々にも有意義な内容となっております。教員、大学院生、学部学生の皆様もぜひご参加ください。


食物アレルギーは食生活の現代化に伴って増加の一途をたどっている疾患の代表例です。村田先生は食物アレルギーの根本的な治療を目指して先駆的な研究を進められており、近年アレルギー反応を抑制する物質を発見するなど成果を挙げておられます。アレルギーについて基礎的な内容から最先端の研究成果まで紹介して頂けると思います。

日時:1月22日(金)17時00分〜18時30分 
場所:2204講義室

講師:
村田 幸久 先生東京大学大学院農学生命科学研究科 放射線動物科学研究室  准教授・獣医師
演題:
食物アレルギーの科学   ~食べたいものを安心して食べられるように~
要旨:
「小さい時に、卵がダメだった」「自分が小麦アレルギーでお母さんが大変そうだった」「カニは好きだけどアレルギーがあって、でもこれくらいの量なら、、」そんな経験を持つ人は少なくはない。食物アレルギーは食品抗原が引き起こすアレルギー反応であり、小さな子供に特に多く発症する。下痢や嘔吐などの症状以外に、重篤になるとショックを起こして救急車で運ばれたり、不幸にも死に至るケースもある。そんな身近で恐ろしい食物アレルギーではあるが、その診断方法や治療方法の開発は遅れている。「小さな子供が食べたいものを安心して食べられるように」そんな願いから我々は、炎症制御にかかわる脂質メディエーターを対象に、食物アレルギーの診断方法の確立や、発症メカニズムの解明、そして治療方法の確立を目指して研究を進めている。本講義では、食物アレルギーを含むアレルギー疾患に関する一般的な情報から、我々がこれまでに得ている研究成果、今後の展望について紹介したい。
文献:
PGD2 deficiency exacerbates food antigen-induced mast cell hyperplasia.    Nakamura T, Maeda S, Horiguchi K, Maehara T, Aritake K, Choi BI, Iwakura Y, Urade Y, Murata T.    Nat Commun. 2015 Jul 10;6:7514. doi: .1038/ncomms8514

主催:腫瘍医科学研究室
連絡先:吉松康裕(yoshimat@toyaku.ac.jp)

 

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