病態細胞生物学分野

Pathological Cell Biology

分野紹介

メンバー

教授
清水 重臣
准教授
清水 則夫
講師
荒川 聡子
プロジェクト講師
辻岡 政経,鳥居 暁
助教
本田 真也
プロジェクト助教
山口 啓史, 室橋 道子, 藤掛 伸宏, 桜井 一
特任助教
砂田 麻理子,申 珉京
教授 清水 重臣

分野概要

当研究室では、①オートファジー機構の解析とその生理的、病理的意義の解明、②細胞死機構の解析とその破綻に由来する疾患の治療薬開発、③ミトコンドリア機能異常に由来する疾患の克服、④ウイルス治療学を4つの柱として研究を行っている。オートファジーに関しては当研究室で発見した新しいメカニズムによるオートファジーの分子機構やその生理的、病理的意義を解析している。また、オートファジー関連分子の新たな機能の探索も行っている。細胞死に関しては、哺乳動物個体の中で細胞死システムが如何に機能しているかを探索している。また、ミトコンドリアに関しては、ミトコンドリアと細胞質との間の情報交換の基本原理の解明を目指している。最終的には、これらの知見を基盤に生命の動作原理の本質を解明することを目指している。

研究活動

オートファジー機構や細胞死の解析とその破綻に由来する疾患の治療薬開発、ミトコンドリア機能異常に由来する疾患の克服、ウイルス治療学を4つの柱として研究を行っている。
①オートファジーの生理的、病理的意義の解明—オートファジーは細胞内の構成成分を分解することにより、細胞の新陳代謝を活性化している。当研究室では、オートファジーを実行する新たな機構(Alternative macroautophagy)を発見しており、その生理的、病理的意義を解析している。

  1. 1.新たなオートファジー機構のメカニズムを解析する。
  2. 2.新たなオートファジー機構の生理的、病理的意義を解析する。

②細胞死の解析—多くの細胞は自殺装置を備えており、必要に応じ積極的にそのスイッチを入れ死に至る。生体で見られる多くの細胞死はアポトーシスであるが、当教室では世界に先駆けて「オートファジー細胞死」、「ミトコンドリアを介したネクローシス」を発見しており、これら非アポトーシス細胞死の生理的、病理的意義を解析している。また、この他の新しい細胞死機構を探索している。

  1. 1.非アポトーシス細胞死分子機構の解析(オートファジー細胞死、ミトコンドリアを介したネクローシス)
  2. 2.生体における細胞死の全体的役割
  3. 3.非アポトーシス細胞死の活性化による抗癌剤開発
  4. 4.細胞死の異常に由来する疾患や病態を明らかにし、新規治療法開発を行う。

③ミトコンドリア機能異常による疾患の克服—ミトコンドリアの異常に由来するパーキンソン病等の疾患に対して、モデルマウスを作製し、治療法開発を行なっている。

④ウイルス治療学

  1. A.EB ウイルス(EBV) 感染症モデル動物の開発と応用ーNOG マウスへのヒト造血幹細胞移植とEBV感染に関する研究ー
  2. B. 網羅的病原微生物検査系の開発と実用化研究

教育活動

当研究室では、①オートファジー機構の分子メカニズムの解明とその破綻に由来する疾患の治療薬開発、②細胞死機構の分子メカニズムの解明と関連疾患に対する治療薬開発、③ミトコンドリア機能異常に由来する疾患の克服、④ウイルス治療学を4つの柱として研究を行っており、これらの知見を基盤に生命の動作原理の解明を視野に入れている。細胞の生死やオートファジーの異常がどのように疾患と結びつくか、あるいは細胞内小器官の異常がどの程度の疾患と結びつくかを、その進化的意義まで含めて理解できるように教育する。

  • 05月 大学院医歯学総合研究科医歯科学修士課程生化学講議
  • 05月 担当教員:清水重臣
  • 11月 大学院医歯学総合研究科医歯科学修士課程免疫学講議
  • 11月 担当教員:清水則夫
  • 細胞分子医学分野研究活動写真1
  • 細胞分子医学分野研究活動写真2