GREETINGS
ご挨拶
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に罹患された方、また不安で辛い日々を過ごされているすべての皆様にお見舞い申し上げます。また、COVID-19対策で、日々医療の最前線で尽力されている関係者の皆様に、心からの敬意を表するとともに、深く感謝を申し上げます。
私が2015年7月に東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 硬組織病態生化学分野(現病態生化学分野)・教授を拝命してから、5年間が経ちました。
全世界でCOVID-19の拡大が進む中、Withコロナ時代における教育と研究の変容に向き合っていく必要を感じながら、基礎研究者として自分ができることを考えながらこれからも教育・研究に邁進していきたいと考えております。
私は、これまで一貫して細胞の増殖と分化を制御する細胞内シグナルと転写調節が、発生や恒常性維持などの生理的状態においてどのような役割を果たしているかについて興味を持ってきました。そしてこうしたシグナル・転写ネットワークの破綻ががんや心血管疾患などの病態の発症と進行にどのように関与しているかについて、研究を進めてまいりました。(これまでの研究についてはこちらをご覧下さい)
このように私が研究を進めてこられたのは、ひとえにご指導を頂いた諸先生方、共に分野の運営に尽力して下さっている同僚の先生方、そして共に研究を進めてきてくれた学生の皆様のおかげです。
東京医科歯科大学においても多くの方々との交流を介して、自分自身が目指す理想の研究と教育に一歩ずつ近づいていっているという実感を感じています。このネットワークはもちろん学内に留まるものではなく、日本国内そして海外の諸先生方との交流も活発となりつつあり、これからの発展を楽しみにしております。
今後とも、皆様の力強い御支援と御協力を心よりお願い申し上げます。
2020年7月 渡部 徹郎
略歴
- 1984年
- 都立国立高校 卒業
- 1988年
- 東京大学 農学部農芸化学科 卒業
- 1990年
- 東京大学大学院 農学系研究科 修士課程 修了
- 1997年
- カリフォルニア大学アーバイン校 生物科学系研究科 博士号(Ph.D.)取得
- 1997年
- カリフォルニア大学ロスアンゼルス校 研究員
- 2000年
- (財)癌研究会癌研究所 生化学部 嘱託研究員
- 2001年
- 東京大学大学院 医学系研究科 分子病理学分野 助教・准教授
- 2013年
- 東京薬科大学 生命科学部 腫瘍医科学研究室 教授
- 2015年
- 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 硬組織病態生化学分野(現病態生化学分野) 教授
- 2018年
- 東京医科歯科大学 副理事(広報担当)(~2019年3月)
- 2019年
- 東京医科歯科大学 歯学部長・大学院医歯学総合研究科副研究科副研究科長
(~2020年3月) - 2020年
- 東京医科歯科大学 副理事・副学長(研究展開・URA・データサイエンス担当)