GREETINGS

ご挨拶

 平成27年7月1日付けで柳下正樹先生の後任として、東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 硬組織病態生化学分野・教授を拝命いたしました。伝統のある研究室の名に恥じぬようこれからも精進していきたいと思っております。
 私は、これまで一貫して細胞の増殖と分化を制御する細胞内シグナルと転写調節が、発生や恒常性維持などの生理的状態においてどのような役割を果たしているか、そしてこうしたシグナル・転写ネットワークの破綻ががんや心血管疾患などの病態の発症と進行にどのように関与しているかについて、主に生化学の手法を用いて研究を進めてまいりました。当分野においても、これまでの研究をさらに発展させ、病態生化学の分野で社会に貢献できる研究を進めていきたいと考えております。
 このように私が研究を進めてこられたのは、ひとえにご指導を頂いた諸先生方、切磋琢磨しあった同僚の先生方、そして共に研究を進めてきてくれた学生の皆様のおかげです。このネットワークはもちろん学内に留まるものではなく、日本国内そして海外の諸先生方との交流なしでは現在の私はありえません。これから、東京医科歯科大学において新たな人の輪を作り、自分自身が目指す理想の研究と教育に一歩ずつ近づいていきたいとはりきっております。
 今後とも、皆様の力強い御支援と御協力を心よりお願い申し上げつつ、教授就任のご挨拶とさせていただきます。

渡部 徹郎

略歴

1984年
都立国立高校 卒業
1988年
東京大学 農学部農芸化学科 卒業
1990年
東京大学大学院 農学系研究科 修士課程 修了
1997年
カリフォルニア大学アーバイン校 生物科学系研究科 博士号(Ph.D.)取得
1997年
カリフォルニア大学ロスアンゼルス校 研究員
2000年
(財)癌研究会癌研究所 生化学部 嘱託研究員
2001年
東京大学大学院 医学系研究科 分子病理学分野 助教・准教授
2013年
東京薬科大学 生命科学部 腫瘍医科学研究室 教授
2015年
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 硬組織病態生化学分野 教授
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