病態生化学領域とは

What is the Pathological Biochemistry area?

病態生化学領域とは

病態生化学とは

私たちの体は1個の受精卵から発生するが、その過程は複雑かつ精緻な遺伝子プログラムにコードされたシグナル伝達そして遺伝子発現調節のネットワークにより制御されている。また、発生過程のみならず成体の恒常性の維持もさまざまな液性因子などによる細胞間コミュニケーションにより調節されており、このような発生・恒常性維持が遺伝的要因(内的)または環境(汚染など)や生活(肥満など)といった外的要因により破綻すると病態が発症する。病態生化学とは、これら病態の要因を生化学的アプローチで解明する学問である。

病態生化学とは

成体の発生ならびに恒常性維持は遺伝子プログラムにコードされたシグナル・転写ネットワークにより制御されている。この発生・恒常性維持が遺伝的要因(内的)または環境(汚染など)や生活(肥満など)といった外的要因により破綻すると病態が発症する。病態生化学とは、これら病態の要因を生化学的アプローチで解明する学問である。

病態生化学領域が目指すもの

病態生化学領域とは、東京医科歯科大学において平成28年度からスタートした医学部・歯学部・難治疾患研究所に所属する10分野から構成される部局横断的な領域である。本領域では「がん」「心血管疾患」「骨疾患」「生活習慣病」という現代の超高齢化社会において多数の患者・死亡者を有する代表的な疾患を中心に、これらの病態の要因を「シグナル伝達」「遺伝子発現」「オートファジー」などの生化学的アプローチで解明することで新規治療法の開発を試み、社会への還元を目指している。

病態生化学領域が目指すもの

がん・心血管疾患・骨疾患・生活習慣病などの疾患の病態の要因を生化学的アプローチで明らかにし、新規治療法を開発することで健康長寿社会の実現を目指す

領域制とは

東京医科歯科大学における大学院全体の教育研究力の活性化及び臨床分野の診療の質を向上させ、複数指導教員制による多分野融合や、基礎・臨床融合型の教育研究を更に推進するために、大学院医歯学総合研究科及び保健衛生学研究科に導入された制度である。