歯学部 難病(がん)ユニット

歯学部 難病(がん)ユニット

口腔放射線医学分野

メンバー

教授

倉林 亨

准教授

渡邊 裕(外来医長)

講師

大林 尚人

助教

中村 伸(医局長), 坂本 潤一郎, 栗林 亜実

口腔放射線医学分野 倉林 亨教授

教授 倉林 亨

分野概要

口腔領域は視診や触診による診断が比較的容易な部位ですが、歯を支える歯根や歯槽骨、顎骨内部の状態などを知るためには、放射線を用いた画像診断が欠かせません。口腔放射線医学分野では、歯科診療における放射線の安全かつ有効な利用を推進することを目的として教育・診療・研究を行っており、主に画像診断の分野から歯科医学の発展に貢献することを目指しています。

口腔放射線医学分野写真1

診 療

口腔放射線医学分野が行っている主な診療は画像診断であり、歯学部附属病院に設置されている64 列マルチスライスCTや歯科用コーンビームCT、3 テスラの高磁場MRIを用いて、顎口腔領域の画像診断業務を毎日行っています。また本学PET 核医学センターにも教員を派遣しており、口腔悪性腫瘍のPET-CT 診断も行っています。画像診断以外にも、本学医学部附属病院放射線治療科に教員を派遣し、同科の治療担当医らと共に口腔領域悪性腫瘍の放射線治療に携わっています。

研究活動

研究面では画像診断に関する臨床研究や基礎研究が主体であり、これまでに顎関節や唾液腺の疾患、三叉神経痛などの神経系疾患に対する新しいMRI撮像シークエンスの開発、CTやMRIによる顎口腔領域疾患の鑑別診断基準の確立、画像所見に基づく口腔悪性腫瘍の予後予測、医用画像を対象とした再現性の高い空間解像度評価法の開発などに取り組み、報告を行ってきました。また最近では新しい歯科用コーンビームCTやパノラマX線装置の有用性評価や、歯科インプラント埋入手術後の画像診断学的評価を目的として、歯科関連企業との産学共同研究も盛んに行っています。

教育活動

学部教育では、歯科医療における放射線の有効利用に関する知識と基本的技術を習得させることを目標として、講義および実習を行っています。 歯学科のカリキュラムの中では、以下のユニットを担当しています。
D3:放射線の性質と画像検査の基本、同実習
D5:臨床歯科放射線診断
D5:臨床歯科放射線治療 (分担)
D5-D6:包括臨床実習 (分担)
D2:人体解剖実習 (分担)
D3-D5:学年混合選択セミナー (分担)
この他に口腔保健学科においても、歯科放射線学に関する講義と実習を担当しています。